Windows 11で利用できるメールソフトについての説明

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Windows 11で利用できるメールソフトについて

Windows 11では、メールの送受信や予定表の管理を行うためのアプリとして、従来の「メール」「カレンダー」アプリが標準で提供されてきました。しかし、これらのアプリは2024年12月31日をもってサポート終了となり、Microsoftは新たに「Outlook(new)」アプリへの移行を推奨しています。

「Outlook(new)」は2024年8月1日から一般提供が開始され、Windows 11ユーザーは無料で利用可能です。今後はこのアプリが標準的なメール・予定表管理ツールとして位置づけられ、従来の「メール」アプリに代わる存在として注目されています。

なお、Microsoft Office製品に含まれる従来型の「Outlook(classic)」も引き続き利用可能であり、特にビジネス用途を中心に根強い支持を集めています。

ここでは、「Outlook(new)」と「Outlook(classic)」の主な違いや使い方について紹介します。

新しい「Outlook(new)」アプリ

「Outlook(new)」は、Windows 11に新たに追加されたメールアプリで、クラウドサービスとの連携を重視した設計となっています。Outlook.comやHotmail、Gmail、Yahoo!メールといった主要なメールサービスに対応しており、複数のアカウントをまとめて管理することが可能です。

また、従来のプロバイダーが提供するメールアドレスを利用している場合でも、POPまたはIMAPの設定を行うことでメールの送受信を行うことができます。これにより、個人利用からビジネス利用まで幅広い環境で柔軟に対応できる点が大きな魅力です。さらに、クラウドベースのアプリであるため、インターネットに接続していれば、どのデバイスからでも最新のメールデータにアクセスできる利便性もあります。

デザイン面では、モダンなUI(ユーザーインターフェイス)が採用され、メール一覧やスケジュールが見やすく整理されています。また、予定表やTo Doリストなどの機能とも連携しており、日々のタスク管理を効率化できます。

Microsoft Office版「Outlook」

一方、Microsoft Office(またはMicrosoft 365)に含まれている「Outlook」は、長年にわたって企業やビジネスシーンで利用されてきた定番のメールソフトです。メールの送受信に加えて、予定表、タスク管理、連絡先の統合管理といった機能が充実しており、業務効率を高めるための総合ツールとして多くのユーザーに支持されています。

Office版Outlookでは、プロバイダーや企業ドメインで発行されたメールアドレスの登録が可能で、POP・IMAP・Exchangeサーバーなど、さまざまな環境に対応しています。特に、ExchangeやMicrosoft 365と組み合わせて利用することで、チーム内でのスケジュール共有や会議設定などがスムーズに行える点が強みです。セキュリティ面でも高い信頼性があり、ビジネス利用に適した設計がされています。

どちらを使うべきか

「Outlook(new)」は、無料で利用でき、複数のメールサービスを手軽にまとめて使いたい個人ユーザーにおすすめです。一方で、Office版「Outlook」は、予定管理やグループでの共有機能を重視するビジネスユーザーに適しています。

Windows 11では、どちらのOutlookも共存して使用できるため、用途に応じて使い分けるのもよいでしょう。たとえば、プライベートメールは「Outlook(new)」で、仕事用メールは「Office版Outlook」で管理するといった使い方も可能です。

Windows 11では、従来よりも進化したメール環境が整備され、ユーザーのニーズに応じて柔軟に選べるようになっています。メールの送受信だけでなく、スケジュール管理やタスク整理など、日常の業務効率化にもつながる多機能なアプリが標準で利用できるのは大きな魅力です。自分の利用目的に合わせて最適なOutlookを選び、快適なメール環境を構築しましょう。

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